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排水処理槽内から発生する臭気は、硫化水素を主成分とした複合臭気です。
また、年間を通して温度と湿度が高いため、これらの事を良く考慮した脱臭装置でなければ いくら高性能な脱臭剤を用いても、脱臭剤を湿潤させてしまい
性能を発揮する事はできません。


ミストセパレータ ミストセパレータ・
希釈エアー取り口・ブロワ
脱臭装置本体 臭気測定口

1.脱臭剤にヨウ素炭を使用しているので、1種類でしかも従来より少量の充填量で済むため、
  装置本体をコンパクトに設計できます。

2.ヨウ素炭によりほぼ無臭にまで脱臭されるため、臭突を屋上まで上げる必要が無く設備費の軽減になります。

3.脱臭装置本体側面は、発泡ウレタンを耐蝕FRPでサンドイッチした構造なので、臭気ガスと装置設置場所の温度差
  による結露の発生を防ぎ 安定した脱臭を行います。

4.希釈エアーを取り込むため、臭気ガスの湿度を下げ、脱臭剤の湿潤を防ぎます。
(特許出願中)

5.ミストセパレータ本体は、透明塩ビ製のため、内部の汚れ具合を目視で確認できます。 


排水処理槽から発生する臭気の主成分は硫化水素ですが、その他の臭気成分として メチルメルカプタン、硫化メチル、二硫化メチル、アンモニア、
低級脂肪酸などを含む複合臭気です。
これらの複合臭気に対して酸性ガス用、アルカリ性ガス用、中性ガス用の種類の異なる添着活性炭を別々に充填する必要がありました。
ヨウ素炭は、これらの複合臭気に対して1種類でバランス良く脱臭する事が出来るので、脱臭塔本体を安価でコンパクトに設計する事ができます。


        

各地の下水処理施設でも多く使用されております。

薬品の添着を行っていないヤシガラ活性炭を使用した場合、臭気成分を処理する能力が少ないため、
同条件の臭気発生量を処理するためには、約3倍以上のボリュームを必要とします。


1.脱臭塔本体が安価でコンパクト。

2.搬入据付が容易。

3.脱臭剤の交換が容易なので、作業費が少なくて済みます。

4.ヨウ素炭は、再生使用する事が出来るので環境に優しい。

5.脱臭剤中間部の臭気をサンプリングする事が出来るので、交換時期を予測できます。

カートリッジ式
脱臭塔
BPS−10直列横型 BPS−15 BPS−25 BPS−50

施設ごとに排水処理方式や気相部容積、散気風量、槽の気密性等それぞれ異なります。
弊社では、長年の納入実績から以下の計算方法にて槽内処理風量および脱臭装置処理風量を求めております。
この計算を行った結果、
脱臭装置処理風量が槽内散気風量の3倍程になるケースが多いです。
槽内処理風量の算出
{槽内気相部容積の合計×換気回数(4〜6回/h)÷60}+{槽内散気風量の合計×1.2倍
換気回数について、ディスポーザ排水処理の場合4回。
            厨房排水処理の場合5回。
            ビルピットの場合6回。
 
脱臭装置処理風量の算出(希釈エアー30%取込)
槽内処理風量×1.3倍


排水処理設備やビルピット等からの臭気発生量は、各設備の構造、運転状況、負荷状況、維持管理や季節の温度変動などにより異なります。
年間に発生する臭気物質の平均濃度設定値を、参考資料【環境庁大気保全局特殊公害課編集 悪臭防止法の手引き(\)(浄化槽・ビルピット編)】や、
【臭気学会編集 第9回 発表集報文】および、納入後の調査等から下表の原臭濃度と仮定してヨウ素炭の必要量を充填しております。


処理濃度の基準は、悪臭防止法の規制基準範囲の下限値である臭気強度2.5に相当する臭気物質濃度が、
脱臭装置の出口側より検出される時期を交換時の基準としております。
使用を開始した脱臭剤は、徐々に劣化して交換基準値に達します。当初は、ほぼ無臭まで脱臭されます。
臭気物質の設定値が上記の場合、ビルピット・厨房排水処理では1年に1回の交換、
ディスポーザ排水処理の場合では2年に1回の脱臭剤交換となります。